子どもたちが健やかに成長していくためには、彼らが毎日を過ごす家が安全であることが最も重要です。
特に小さいお子様は、好奇心旺盛で家中を動き回ります。そのため、家づくりの際には子どもの安全を考慮した設計を心がけることが必要です。
1. 階段の手すりの工夫
小さな子どもにとって、階段は大きな冒険の場です。
手すりは子どもの身長に合わせた位置にもう一つ設置することで、子どもが安定して階段を
昇り降りできるようにします。また、階段の踏み板に滑りにくい素材を選ぶことも重要です。
【ワンポイントアドバイス】
建築基準法施行令第二十五条において階段には手すりを設けることが義務付けられています。
但し、手すりを設けること自体は法律に定められていますが、具体的に手すりの高さを
定める決まりはありません。
そのため、一般的には75cm~85cmが多く、子ども用に二段手すりを設ける場合
60cm~が多いです。5cm違うだけで感じ方は個人差がでますので、設計する際に
展示場や実物で確認をしておきましょう。
第二十五条 階段には、手すりを設けなければならない。
引用:e-Gov法令検索
(参考)
住宅階段における手すりの高さ以外の寸法について
・階段と踊り場の幅:75cm以上
・蹴上げ(けあげ):23cm以下
・踏面(ふみづら):15cm以上
※階段・階段手摺のアイディアまとめ(今後、開設予定です)
2. コンセントの安全対策
子どもたちは小さい物を口に入れることが多いので、指や小物をコンセントに差し込むリスクがあります。
コンセントカバーや子供向けの安全キャップを取り付けることで、危険を予防します。
3. 窓の安全対策
高い位置にある窓やベランダは、子どもが誤って転落するリスクが考えられます。窓にはロック機能を持つものや、開口幅を調節できるものを選びましょう。
また、ベランダや高い位置の窓近くには家具などを置かないように心がけることで、子どもが乗って転落するリスクを低減します。
4. 家具の角の安全対策
家具の角や突き出した部分は、動き回る子どもにとっての危険ポイントです。
柔らかい素材のカバーを取り付けるか、最初から角のないデザインの家具を選ぶことで、けがの予防が期待できます。
まとめ
家づくりは、ただの建築だけでなく、家族の生活そのものを形作るものです。
子どもたちが安全に、そして自由に家中を探検できるような家を作ることで、彼らの成長をしっかりとサポートしましょう。
(参考資料)
子どもの転落事故に注意(引用:消費者庁)