住まいのコラム

2025/03/28

  • 家づくり

注文住宅が完成するまでのスケジュールと実際の工程について解説

注文住宅が完成するまで

注文住宅は自分や家族の理想を反映させることができる一方で、完成までに時間がかかることが一般的です。

不動産や建築の知識に明るくない人のなかには、「なぜこんなに時間がかかるのだろう」と思う人もいることでしょう。

明確なスケジュールは分からなくても、ある程度どのような作業をしているのかが分かれば、納得できるのではないでしょうか。

本記事では、注文住宅が完成するまでのスケジュールや、実際の工程について解説します。

 

注文住宅が完成するまでのスケジュール

注文住宅が完成するまでの一般的な流れは、以下の通りです。

 

1.  情報収集・土地探し(13ヶ月)

注文住宅を建てるには、まず土地を確保する必要があります。

すでに土地を所有している場合は、その土地に適した住宅プランを考えます。

この期間では、ハウスメーカーや工務店の比較、建築プランの検討、予算の確認なども行います。

 

2.  設計・契約(24ヶ月)

土地が決まったら建築会社と契約し、間取りや設備、外観のデザインなどを決め、見積もり作成など詳細な設計を進めます。

建築確認申請を行い、正式な契約を締結するのがこのフェーズになります。

 

3.  施工準備(12ヶ月)

契約後、建築確認申請が受理されると施工の準備が始まります。

地盤調査を行い、必要に応じて地盤改良工事を実施するほか、住宅ローンの本契約や近隣住民への挨拶などもこの段階で行います。

 

4.  着工~上棟(24ヶ月)

基礎工事から始まり、建物の骨組みを作る上棟(棟上げ)までの工程です。

柱や梁の組み立てといった基礎工事が終わると、建物の外観が見えてくるころになります。

 

5.  内装工事・設備工事(23ヶ月)

上棟後は断熱材の施工や配線・配管工事、壁紙や床材の施工が進行します。

キッチンやバスルームなどの内装設備の取り付けも、この段階で行われます。

 

6.  竣工・引き渡し(1ヶ月)

最終的な仕上げ工事が完了すると、建築会社と施主が最終確認を行います。

問題がなければ、鍵の引き渡しが行われ、注文住宅の完成です。

 

完成までに期間がかかりやすい工程

完成まで時間がかかる理由

注文住宅の完成までに時間がかかる理由として、以下のような工程・要因が挙げられます。

  • 土地探しの難航
  • 設計の見直し
  • 天候の影響
  • 資材や設備の遅延
  • 建築確認申請の遅れ

 

これらのなかには自然的な要因も含まれますが、人的要因も含まれています。

妥協はしたくないものの、早めに住宅を手に入れたい場合は事前に必要条件を明確にしておくことが重要です。

場合によっては数ヶ月以上遅れることもあるため、定期的に施工会社に進捗を確認すると良いでしょう。

 

期間が長くなるケース

注文住宅の建築期間が通常より長くなるケースとして、以下のような要因が考えられます。

 

特殊な設計や仕様を採用する場合

デザインにこだわり、一般的な間取りではなく特注の設計を取り入れる場合、設計や施工に通常以上の時間がかかります。

特に、海外製の建材や設備を採用する場合は、輸入の遅れが発生することもあります。

 

土地の条件が厳しい場合

地盤が弱い、傾斜地であるなど、土地に問題がある場合は、地盤改良や基礎工事に追加の期間が必要です。

特に、地盤改良工事は数週間から1ヶ月以上かかることもあります。

 

施工会社の繁忙期と重なる場合

春や秋など建築業界の繁忙期に工事を依頼すると、施工スケジュールが詰まっており、工期が長引く可能性があります。

着工時期を調整することで、スムーズに進められることもあるため、施工会社に相談してみましょう。

 

住宅ローン審査や行政手続きの遅延

住宅ローンの審査や自治体の建築確認申請などの手続きが遅れると着工が遅れ、全体のスケジュールが長くなることがあります。

事前に必要な書類を準備し、スムーズに申請を進めることが重要です。

 

注文住宅のスケジュールを立てる際のポイント

注文住宅のスケジュールを立てる

スムーズに注文住宅を完成させるためには、以下の点に注意してスケジュールを立てることが重要です。

 

余裕を持った計画を立てる

設計や工事の遅れはよくあることなので、引き渡し希望日から逆算し、余裕のあるスケジュールを組むことが大切です。

 

事前準備をしっかり行う

理想の家を建てるためには、事前の情報収集や資金計画が欠かせません。

土地探しも早めに進めておくことで、スムーズに契約へ進むことができます。

 

こまめに打ち合わせを行う

建築会社と定期的に打ち合わせを行い、進捗を確認しましょう。

特に、設計段階での細かい変更はスケジュールに影響を与えるため、早めに決めることが重要です。

 

信頼できる施工会社を選ぶ

施工会社の実績や口コミをチェックし、信頼できるパートナーを選びましょう。

工事の進捗管理がしっかりしている会社なら、スケジュールの遅延を最小限に抑えられます。

 

おわりに

本記事では、注文住宅が完成するまでのスケジュールについて解説しました。

注文住宅が完成するまでは、下記のスケジュールで進行します。

  1. 情報収集・土地探し(13ヶ月)
  2. 設計・契約(24ヶ月)
  3. 施工準備(12ヶ月)
  4. 着工~上棟(24ヶ月)
  5. 内装工事・設備工事(23ヶ月)
  6. 竣工・引き渡し(1ヶ月)

 

引き渡しまでの期間が長くなる要件としては、特殊な設計や仕様を採用する場合や土地の条件が厳しい場合、施工会社の繁忙期と重なる場合、住宅ローン審査や行政手続きの遅延などが挙げられます。

早く注文住宅を引き渡してもらうためには、希望条件の明確化や申請の早期対応などが重要です。

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