住まいのコラム

2024/06/11

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初めての家づくり:静岡県で梅雨時期に家を建てるのは大丈夫?

初めての家づくりでは、建築時期について多くの疑問や不安が生じるものです。
特に梅雨時期に家を建てることに対しては、湿気や雨の影響を心配する方も多いでしょう。
しかし、適切な対策を講じれば、梅雨時期でも問題なく家を建てることができます。
ここでは、梅雨時期の家づくりに関するポイントと注意点について解説します。

1)梅雨時期の建築について

梅雨時期に家を建てることは、一般的には問題ないとされています。
以下の理由から、適切な資材と施工管理を行うことで、雨の多い季節でも安心して工事を進めることが可能です。

・木材等乾燥処理された材料の使用
・湿気に強い資材の利用
適切な施工管理
材料だけでなく、材料を扱う施工管理と合わせることで安心した住まいにつながります。

2)雨によって影響を受ける工事は?

雨によって、家づくりの工事はどんなことが影響を受けるか知っておくことは
工程計画や施工管理のポイントを理解し、適切な計画を考える上で大切なことです。

① 基礎工事
  コンクリートを流す段階での雨は基本的にNGです。
  理由は、コンクリートは、セメント、水、砂利などの材料を混ぜて作られます。
  コンクリート打設中の雨は、材料の配合を狂わせ、コンクリートの強度を低下させる可能性があります。

  一方、コンクリート打設後の雨は、状況によってはむしろ好影響を与えることがあります。
  【乾燥の抑制】
  コンクリートの
急激な乾燥はひび割れなどの原因となります。
  打設後の雨が乾燥を抑制することでひび割れを防ぐ効果が期待できます。

  【養生効果】 
  打設後のコンクリートは、水分を保持した状態で養生する必要があります。
  打設後の雨は自然な養生効果をもたらします。

  ※ちなみに、氷点下を下回る冬場においての基礎工事においては、養生期間を長めにとる
   などの工夫も必要になります。

梅雨時期には雨が降り続くため、屋外での作業が中断されることが頻繁にあります。
激しい雨の場合、作業を中断する必要があり、そのたびに工期が遅延するリスクがあります。
造成工事と外構工事は特に注意も必要になります。

② 造成工事
  梅雨時期には連日の雨によって地面がぬかるみやすくなります。
  造成工事では地盤を整えるために重機を使用することが多いですが、
  地面が柔らかくなると重機が沈み込んだり、作業がしにくくなったりします。
  このため、地盤が安定しにくく、予定通りの工事が進めにくくなります。

③ 外構工事
  外構工事では、コンクリートを使った基礎工事や舗装工事が多く含まれます。
  コンクリートは湿気や水分に敏感で、雨が降ると施工中のコンクリートの品質が低下するリスクがあります。
  コンクリートが乾燥する過程での水分の管理が重要であり、雨天時には難しくなります。

また、作業再開時には現場の整備や安全確認が必要となり、さらに時間がかかることがあります。
そのため、造成工事と外構工事を梅雨時期に行う場合には、十分な工期と工程管理をする必要があります。

3)雨で濡れた場合はどうなるの?

基本的な考え方としては、床の下地の合板や壁等の構造材が濡れてしまったとしても、
きちんと乾燥させてから使用すれば問題はありません。

そのため、濡れてしまった後に、含水率計等を用いて乾燥しているかを確認している
メーカーや乾燥機等を使って機械的に換気して乾燥させたりすることを見受けたりします。

基礎の配筋中に雨で降ったら錆びるのと心配されることを聞かれることもありますが
基本的には、構造材と同じで乾いたら問題ありません。
また、鉄筋や鉄骨は少しくらい錆びたとしても性能に与える影響はないと一般的には考えられています。

一方で、断熱材が濡れたり、乾燥させないで急いで壁や床をそのまま進行してしまうと
性能が落ちたり、壁等においては結露した状態になったりと与える影響もあります。

もちろん濡れなければ良いですが、コントロールすることは難しいので
濡れてもしっかりとした対策・手順を取っているかを確認することが大切です。

4)静岡県の特徴

政府の統計ポータルサイトで確認すると年間の降水日数を見ると静岡県は112日でした。
ちなみに、一番多い県は新潟県で171日です。
一方で、一番少ない県は広島県で69日でした。

参考資料
政府の統計ポータルサイト
梅雨に限らず、静岡県では降水日数は多いため、雨を避けた時期を考えるというのは
中々難しいです。そのため、雨が降って万一濡れても、どのような手順で施工を行ったり
工夫をしているかを疑問に思われたら、ハウスメーカーに事前にしっかりと確認してみましょう。

<ポイント>

雨が降っている時期に工事することは必ずしも問題があるわけではないこと
大切なことは、適切な施工管理を行っているかどうかです。

理由は、雨に濡れても適切な手順を取れる施工管理者は、その他の工事においても
同じように適切な施工管理を身につけていますので、安心して任せられますが、
表面的な部分だけに気にしすぎると肝心な部分を見落とすことにつながります。

これらのポイントを参考に、しっかりとコミュニケーションをとりながら、理想の家づくりを実現してください。

 

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