前回、マイホームを検討する不安を解消する有効な手段の一つが、現場見学会ですとお伝えしました。
しかし、参加してもイメージができなかったり、実際とは異なるイメージだったという話をよく耳にします。
これは、空間認識能力に起因することが大きいように思います。
それでは、思い込みに陥らない様にどうしたらいいかを纏めてみました。
1)完成現場見学会でイメージが出来ない理由
家づくりを設計士やインテリアコーディネーターのように何百件も経験しているプロとは違って
実際家を建てられる方は、初めての家づくりを経験する方がほとんどだと思います。
そのため、空間認識能力を日々使ったり、スキル習得していないと一朝一夕には、身につけることは難しいです。
マイホーム購入を検討する際、完成現場見学会は非常に貴重な情報収集の機会です。
しかし、空間構成能力が不足していると、実際とは異なるイメージを抱いてしまい、後悔してしまう可能性があります。
良く起こる思い込みについて記載しておきます。
2)思い込みやすいポイント
①実際の広さや使い勝手の誤解
モデルハウスや写真よりも実際の広さに近いとはいえ、完成現場見学会でも家具や生活感がない状態で
空間を把握するのは難しいです。
②動線の悪さや収納不足への気づきの欠如
間取り図だけでは気づかない動線の悪さや収納不足に、後で気付くことがあります。
この部分は、完成現場やモデルハウスよりご自身の生活空間を第一に考えてみてください。
③理想のインテリアとのギャップ
インテリアに目がいってしまい、自分の理想とのギャップに気づかない場合があります。
④空間の雰囲気や光の入り方の誤認
空間の雰囲気や光の入り方は、時間帯や環境によって正確に把握できない場合があります。
実際は、家具や生活感がないと完成現場見学会でも余程物件を見ている人でもイメージをするのは、難しいです。
なぜなら、クロスの色や床材の色、天井の高さ、サッシの高さや凹凸等によっても受ける印象は、異なるためです。
また、同じ部屋の広さでも目線の違いによっても異なる場合があります。
(リビングやダイニングは座るため立った目線の違いなど)
そのため、完成現場見学会で思い込んでしまうことで、後々間取りを作成するときに影響が出てしまうこともあります。
<ワンポイントアドバイス>
完成現場見学会を通して、ご自身が感じたことに対しては、プロと違っていても当たり前ですので、感じた内容に対して
意見交換をすることが大切です。正解不正解を求めるのではなく、ご自身の家づくりなので、ご自身が感じた内容と
プロの視点とどの部分が異なっているのかを互いに話し合えることで、思い込みは解消できます。
最近では、このような思い込みを少しでもなくすようなデジタルを活用したアプリもたくさん出てきました。
メターバースや3Dでなくても、様々なツールを活用することで、思い込みを無くして有意義な完成現場見学会を
体験することが可能になります。
※今後、家づくりが楽しくなるアプリについても取り上げてみたいと思います。
次回は、思い込みを少なくして最大限活用するにはどうしたらいいかを取り上げていきたいと思います。
【完成現場見学会での注意事項】
完成現場は、竣工したお施主様の協力を得て行うことが多いです。
そのため施工会社は、検討されるお客様に見て頂きたいと同時に、お施主様の物件に傷つけないように
細心の注意を払いながら開催します。
モデルハウスやショールームと違い、手で触れてみたり、使い勝手を試すようなことは出来きません。
<ワンポイントアドバイス>
そのことも理解をしていただくと、完成現場見学会は、将来の住宅購入や建築に関する貴重な学びの場になります。
注意事項を遵守することで、施工会社の担当者と良好な関係を築くことがで有益な情報を引き出せたりします。
次のコラム:完成現場見学会を最大限活用するにはどうしたらいい?前のコラム:家づくりの不安を解消する完成現場見学会の活用
<MatchingBaseを活用してみよう>
MatchingBaseでは、現場見学会を希望に合わせてアテンドもできます。
また、一緒に同行もして適切なアドバイスもすることが可能ですので、MatchingBaseを活用してみてください。